商品のはなし

おかえり

今週の月曜日におかえりモネツアーの皆さんがもくもくハウスに寄って下さいました。毎回、遠くからありがとうございます。そしてたくさん木工品のお買い物していただき、とても嬉しく思います。
スタッフにいただいたのが、サメの絵を描いて紙袋を手作りしたもの、中にはおせんべいとチョコとメッセージがありました。お気持ちがありがたく、ほっこりとする日でしたね。ドラマを通じてあったかい気持ちが今も続いているような日でした。
一番上の写真は、3段小引き出しのロングタイプ。ロングというのはA4サイズが入るくらい長くなっているということです。この長さを希望するためには、材を貼るための四苦八苦があるようで、素人の私には、なぜ簡単にはできないの?と思うばかり。歳をとっても頭はまわりません。しかし出来上がりをみて、柾目の貼り幅が30cmを超えているから、むずかしかった、つまり手間がかかったことがわかりました。柾目を横長に使えば簡単なことだったろうに、また単純に考えると、全体的にまとまりのないものが出来るのかも、、。商品のつくり方、貼り方、貼り幅、板厚などはこれまでも工人が材料を使いやすいように作っていました。そこは特別な指定がない限り、いつも作っている方にお任せするのがベストなのです。でも素人は、材料の使い方がわからないから、無理を言ってしまいます。特に柾目貼りは使い方によって反りや狂いが生じる場合もあります。何年たっても勉強ですね。
また勉強というのは仕事の中でいつまでも続くものだと感じています。今はリニューアルオープン前の大事な時期で、毎晩が勉強タイムです。例えばipadの充電がなくなるくらい調べものをして、マニュアルを見て機種や機能を比べてみます。もちろんマニュアルはダウンロードして字を大きくして、、あっという間に朝になっていたり、、なんてこともありますね(笑)
一昨年は飛沫防止パネル立て納品のために費やした時間が夜な夜な作業で、昨年は朝ドラ効果の売れ行きでネット販売に夜な夜なが続き、今年はオープンに向けての作業が続きます。メモ書きしながらノートが何冊も溜まっています。ふたつ進んでひとつ戻って、また進む感じでしょうか。覚えた分忘れる機能も備わっているので、手間がかかります(;^_^
今朝、小学生の女の子が「なぜもくもくハウスの屋根の看板なくなったの?」ときいて、「寂しい」と涙目になった様子を聞きました。「きっと新しい看板つくんだね」と話したら「良かった」と安心したようでした。地域の皆さまに馴染んだ光景だったのでしょう。
時が経って地域も変化しています。何世紀も過ぎれば記憶も記録もずっと昔話になるでしょう。考え方が変化していくことも必要です。けれども守り続けることも大事です。その積み重ねで歴史という年月があるのでしょうか。人類の歴史からしたら、今という時はほんの1秒以下のことかもしれません。そう思うと、なぜか気が楽になります(笑)
はじめに戻りますが「おかえり」っていう響き、好きです。あったかいですね。帰るところがあるっていいですね。そう思います。

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