今回ご紹介するのは、八角菓子皿です。工人が得意とする八角形のフォルムは見事な丸みと、ちょうどほどよい持ち具合です。ずいぶん前からつくっていたデザインで人気商品でしたが、作品の種類も多いことから玩具や木の皿つくりに追われ、製作が追いつかずにご無沙汰していました。
今回はお客様からのリクエストもあり、久しぶりの入荷です。と、厚みが少し増していて深さが出たといいますか、より完成されたものになっています。時折、木の歩留まりや材料のフシがあったり、木の事情をくみ取ってつくるものですから、デザイン変更や厚みの変化はよくあることです。
木工クラフト品の奥ゆかしさとでもいうのでしょうか。木の声を聞きながら、作品と向き合う工人が多い「津山のものづくり」が自慢でもあります。これからもどんな風に変化があるか楽しみが続きます。