最近のオーダー加工品は名入れ有りのご要望が多く、困惑しています。名入れ代といっても大きさや商品の場所、どのような名入れにしても結構な価格になりますので、用途に応じた見積もりが必要です。更に完全オーダーとなりますと、デザインから加工に至るまで様々な工夫があります。納期というのも考えつつ、印刷の納期もプラスして出していきます。
例えば入札になると決定までの期間にズレも生じて、先に材料を準備せねば間に合わないこともあるので、毎回、ヒヤッとしながら進めています。
こちらは組立前の状態で出荷するという、つまり素人でもプランターボックスが簡単に組立できるようなワークショップ用の提案をした一つとなります。工場では柱の加工を工夫して複雑に木取りしてくれました。釘はステンレスのスクリュー釘を使いガイド穴を開けていることで、組み立てやすいようにしています。
出荷する際も組み立ててしまっては嵩張って運賃が高額になります。パーツでの配送でしたので、パレット便を使用することが出来ました。時間との闘いと知恵の出し合いで今回は商品出荷までたどりつきました。
印刷はレーザーに入るサイズではないので、急遽シルク印刷にしました。もちろん入札後に印刷の案が提示されたので、印刷費がプラスとなりましたが200組という数量でしたので何とか対応できました。
最近ではレーザー印刷のものも多くなっています。印刷費を最小限にしたい場合に今回のように離れて2カ所に印刷する場合は2回印刷することになります。時には焼印とレーザー印刷の両立てで仕上げることもあります。もっとシンプルにした方が良いのでは?と思うことがあっても、お客様のご要望はなるべく叶えたいという思いと、、複雑な時が多いですね。
毎度、難題にぶつかりながらオーダー品が完成すると、とても愛おしくなりますね。
オーダー品はいつもこのような感じで試行錯誤の繰り返しです(笑)