1982年8月 矢羽集成材考案(東北工業大学と共同研究) たゆみない努力のもと 杉間伐材利用から始まり 手間をかけてつくりあげた杉矢羽集成材 そりや狂いのない美しい模様の材料として 永く愛され続けています。
山のこと、海のこと、気象のことなど、自然が暮らしの中で繋がっていることは 令和3年に始まった朝ドラ「おかえりモネ」のドラマが充分に表現しています。 木を使うことで、新しい木を植える、その循環がうまくいくと山が元気になると立派な木が育ち、 土砂崩れなど災害から人々の暮らしを守ってくれる、 森林には、地面に水をしみ込ませて水を蓄え、 二酸化炭素を吸収して酸素を排出する、生物を育み育てる仕組みがあり、 これがうまく巡回することが地球環境を守ることにつながります。 だから日本の木材を使う暮らしは環境を守ることでもあるのです。
豊かな海と山 「SDGs」はこれまでも、今でも、これからも。
平成2年に津山町もくもくハウスを訪問された皇太子さまに津山の矢羽製品を説明した、 当時の津山町長佐々木一郎氏はその後、皇居に招かれ天皇皇后両陛下とお会いになった時にも 同じく矢羽木工品のお話をされたと報告がありました。 何年かの年月が経ち、天皇皇后両陛下が専用列車でJR柳津駅にお越しいただいた時には、 やはり佐々木一郎氏が歓迎のお迎えを致しました。 その時には天皇陛下から「津山町は杉矢羽のまちでありますね」とお言葉をいただいたと伺いました。 佐々木一郎氏は名誉町民でもあり、一心に地場産業の推進に努め、その功績を後世まで残しております。 そのころ林野庁に出張することがあり熱心に町のPRをして、事業の導入に弛まぬ努力をされていました。 町長でありながら、必ず役職の下の方から挨拶をされているという気遣いは、 誰にも真似のできないものと、今でも語り継がれています。 三角形の頂点はしっかりと底辺が支えているからてっぺんがある、ということです。 その姿勢は私たちの誇りでした。 これまでも、今でも、これからも。